通信制高校を選ぶ際、カリキュラムやサポート体制と並んで重要なのが、「その学校に通う生徒の目的や背景」です。在校生の選択理由を知ることは、入学後にあなたが居心地の良い環境を見つけられるかどうかの、最も重要な判断材料となります。1. 目的別チェック学校の雰囲気は、在校生の背景によって大きく形成されます。自分に合った環境を選ぶための重要な判断材料として、在校生の選択理由を確認しましょう。通信制高校を選択した理由は、主に3つのカテゴリーに分類されます。あなたの選択理由が、その学校に多い生徒の目的と近いかを確認しましょう。① 心身の回復・負担軽減を理由に通信制高校に入学した生徒全日制高校や中学校でのプレッシャーにより、心身の健康を崩した経験から、負担を抑える学び方を選ぶケースです。心の不調や怪我・病気、発達障害等による通学困難などが具体的な理由にあげられます。こういった生徒が多い学校は メンタルサポートや個別指導が非常に手厚く、先生も多様な事情に理解を示してくれる傾向があります。生徒同士もお互いの事情に理解を持つことができるので、同じ境遇の友人ができやすいです。また、穏やかな雰囲気が期待できます。 「担任の先生はとても親身になってくれました。特に娘のメンタルの波を理解してくれて、無理のない範囲で課題の調整をしてくれた」(名古屋みらい高等学院・保護者) 「不登校という社会的に不利な立場の子供たちを、暖かく迎え、一般的に学校へ通う子達と変わりなく接する姿はとても良いと思った。」(さくら国際高等学校・卒業生)② 人間関係・環境のミスマッチを解消したい生徒学校生活のストレスや人間関係の悩みから環境を変え、新しい場所で再スタートするために通信制高校を選ぶ生徒も多くいます。特に通学型の通信制高校には、友人関係や先生とのトラブルなどに悩み、心地よい距離感のある環境を求めて入学するケースが多く見られます。そうした学校では、生徒同士が適度な距離を保ちながら過ごせすことができます。信頼関係を築きやすく、温かく受け入れてくれる雰囲気が特徴です。「自分と同じように人間関係で行けなくなったのであれば、そのままの学校でやり直すのは難しいと思うので、環境をおもいっきってかえてみるのはあり。同じ境遇の友達もできたし、今でもその子たちと連絡をとっています。」(トライ式高等学院・卒業生) 「先生方には大変お世話になり新味に教えてくれていたこともあり助かりました最終的には志望校選択にも新味になって教えてくださいました」(専修学校クラーク高等学院・卒業生)③ 時間の自由度を活かして目標達成を目指す生徒学業以外の活動との両立(芸術、スポーツなど)や働きながら学びたい(経済的な事情を含む)という理由で通信制高校を選択する人もいます。こういった方におすすめなのは学習がオンラインやオンデマンド中心で進めやすく、活動に専念できる柔軟な時間割がある学校です。2. 年齢チェック通信制高校は年齢層が幅広いことが特徴です。学校の雰囲気は、生徒の年齢構成によって大きく左右されます。・同年代の友達が欲しい場合: 在校生が10代(高校生)の割合が特に多い学校を選びましょう。全日制高校からの転入者が多いサポート校や、通学日数が週3〜5日と多いコースでは、同年代の友人が作りやすいです。・多様な世代と交流したい場合: 学び直しのために通う20代以上の社会人などもいる公立の通信制高校などを検討しましょう。多様な世代との交流は、視野を広げたり、社会に出た後のキャリアを具体的にイメージする上で貴重な経験となります。 「再度高卒を目指して学んでいる20代の生徒、アルバイトで働きながら学んでいる30代の生徒、中卒で就職し定年後に入学した60代の生徒などが自分のクラスにはいた様々な年代の人と一緒に学ぶ環境を知れたことなど、自分にとって価値のある経験ができたと思う。」(宮崎県立宮崎東高等学校・卒業生)学校説明会や見学の際には、在校生の雰囲気や年代構成を先生に具体的に尋ねるか、可能であればキャンパスの様子を観察することが、自分に合った学校を見つけるための鍵となります。