中学校時代に人間関係や生活リズムの問題で不登校になっていたお子さん。「高校には行きたい」という思いを胸に、自分に合った学校を探すために20校以上の資料を取り寄せ、最終的に選んだのが飛鳥未来高等学校 横浜キャンパスでした。月に1回の登校スタイルと、自由な校風、そして先生たちの温かいサポートによって、お子さんは再び学校生活を前向きに歩み始めます。お母さまとともに、進路選びから現在の学びまでを振り返っていただきました。「毎日通わなくていい」安心感――20校の資料請求から始まった高校探し中学1年のころから不登校だったお子さんは、人間関係があまりうまくいかず、学校生活に馴染めずにいました。また夜型でショートスリーパーだったため朝起きることが難しく、学校に通うことは体力的にも困難に感じました。それでも「高校には進学したい」という気持ちは強く、中学2年の秋ごろから少しずつ動き出しました。「高校選びでは、まず20校ほどの資料を請求しました。早く動かないと情報が間に合わないので時間との勝負だと思いました。推薦を取るには応募条件や学校ごとのスケジュールを知らないと間に合いません。先生も全部の情報を知っているわけではないので、自分から調べて動くことが大切でした。」とお母さまは振り返ります。最終的に、飛鳥未来高等学校横浜キャンパススタンダードスタイルを受験しました。中学でエントリーシートを添削してもらい、2回の学校説明会を経て、中学3年の5月には学校推薦の選考。さらに7月にはテストが終了するという早い時期の受験になりました。「何度も飛鳥未来に足を運びました。実際に見学に行った中で一番好印象でした。」とお子さんは語ります。「制服がない」が決め手――無理なく続けられる学校生活飛鳥未来高校を選んだ最大の理由は、私服登校と登校頻度の柔軟さでした。特に制服に関しては、LGBTの関係で女性の制服を着ることが難しく感じていました。「私服で登校できるのが一番の魅力でした。制服を着るのが苦手だったので、自由な服装で通えるのが嬉しかったです」とお子さん。また、毎日学校に行く必要がないことも大きなポイントでした。「今までの学校のように通わなくていいのがポジティブでした。」横浜キャンパスでは約900人もの生徒が在籍しており、年々キャンパスを拡大して対応しています。生徒一人ひとりの通学頻度やコースが異なり、週5で通う生徒もいれば、今回インタビューしたお子さんのように月1登校で学ぶ生徒もいます。「コースによって雰囲気が全然違います。週5の子たちはすごく明るくて平成ギャルっぽい雰囲気。一方で、通学頻度が少ない人は私のように不登校経験のあったりして、落ち着いた子が多い印象でした」と話します。自分のペースで進める学習スタイル――レポートもオンライン提出で効率的に飛鳥未来高校では、レポート提出によって単位を取得します。お子さんが高校1年生の時は紙での提出が中心でしたが、高校2年生の時期からオンライン提出システムが導入され、パソコンを使ってレポートを提出できるようになっていました。「パソコンでレポートが提出できるのはとても便利でした。提出物を忘れたり紛失する心配が減りました」とお母さま。ただし、生徒数が多いため、締切間際にはサーバーが混雑することもあったといいます。「レポート内容が消えてしまうこともあるので、スクリーンショットや仮保存をしておくのがコツです」と話してくれました。週に1度の登校日にはホームルームがあり、進路や学校生活に関する話し合いが行われます。「先生たちはすごく熱心で、距離も近いです。単位がやばい時には“このスケジュールで進めれば大丈夫だよ”と、細かくアドバイスをくれました」とお子さん。また、先生とのやり取りはアプリで行うことができ、保護者も同じアプリで進捗を確認できます。「親としても安心でした。提出物の状況がすぐわかるし、連絡もスムーズです」とお母さまは話します。しかし高校1年生時の授業の際、教室に対して生徒数が増えすぎてしまい、登校しても席がないと授業に参加できなかった事もあったそうです。高校2、3年生の時期では他のキャンパスが周りに開校し、問題なく参加できるようになりました。行事は“自由参加”でも充実――キャンパス対抗の体育祭やクラスイベント通信制高校というと「行事が少ない」「交流が少ない」と思われがちですが、飛鳥未来高校では行事が非常に活発です。体育祭や文化祭などが大規模に開催され、体育祭はキャンパス対抗で行われました。「体育祭では、キャンパス対抗で綱引きやリレーをしました。保護者席もあって応援団もいるんです。通信制とは思えないほど盛り上がります」とお子さん。行事は任意参加ですが、単位取得に関わるイベントもあるため、積極的に参加する生徒も多いといいます。クラス会があり、クラス会の場所を生徒がみなとみらいに変更したことがあったそうです。また、遊園地に年2回行くことができたとも振り返ってくれました。先生との信頼関係が支えに――「卒業までの道筋」を一緒に考えてくれた飛鳥未来高校の大きな特徴のひとつは、先生との距離の近さです。「単位が危なくなったとき、先生が“こういう順番で単位を取っていこう”と計画を立ててくれました。自分一人では無理だったと思います」とお子さんは振り返ります。熱血な先生が多く、登校したときには毎回話しかけてくれたそうです。担任の先生だけでなく、他の先生たちも一人ひとりに目を配り、学習だけでなくメンタル面のサポートも行ってくれるといいます。「多様性を言葉だけじゃなく、教師が理解して受け入れてくれています。子どもの特性を理解して、どう伸ばしていくかを一緒に考えてくれました。三者面談のときも、先生が本当に丁寧に説明してくださって安心しました。個別対応を熱心に向き合ってくれる学校で、安心をして信頼できる学校です。」とお母さま。就職・進学どちらにも対応する手厚い進路サポート進路指導にも定評がある飛鳥未来高校。担任の先生だけでなく、就職担当の先生が生徒一人ひとりの希望に合わせて求人情報を紹介してくれます。「“この職種に興味があります”と伝えると、先生が実際の求人票を持ってきてくれました。履歴書の書き方や面接の練習も、先生と一対一でしてくれます」とお子さん。また、進学希望者には大学や専門学校への推薦制度もあり、進学率は98%を超えるとのこと。「クラスの中でも進学を目指す人が多く、大学を受ける生徒も多いです。進学コースの人は本格的に勉強していました」と話します。お子さんの場合はアルバイトの先輩の紹介で知った運送系の仕事をすることに決めました。「合う学校を選ぶことが大切」――母娘で実感した通信制高校の魅力お子さんにとって、飛鳥未来高校は「自分らしく通える」場所でした。「高校に入る前に想像していた通りの学校で、本当に選んでよかったです」と満足そうに語ります。お母さまも、「通信制高校にはまだ偏見があるけれど、実際に通ってみると先生も生徒も本当に多様で、一人ひとりを大切にしてくれる学校だと感じました」と話します。「合いそうだと思う学校があるなら、ぜひオープンキャンパスに行ってほしいです。自分で見て“ここだ”と思える学校を選ぶのが一番です。」まとめ不登校からの再出発は、簡単な道ではありません。しかし、お二人のように、本人の意思を尊重し、しっかりと情報を集め、自分に合った学校を選ぶことで、新しい道は必ず開けます。飛鳥未来高等学校は、「毎日通えなくても、学びを止めない」という考え方を実現している通信制高校です。多様性を受け入れ、一人ひとりのペースを尊重する環境で、お子さんは再び「学校に行く楽しさ」を取り戻しました。「自分のペースでいい」「無理をしないでいい」――そんな安心感を求めている中学生や保護者にとって、飛鳥未来高校は一つの希望の形といえるでしょう。