中学校での人間関係につまづき、不登校を経て、大原学園美空高等学校に入学した娘さん。少人数制と先生の手厚いサポートのもとで自信を取り戻し、資格の取得、専門学校への進学を果たします。通信制高校での学びが、次の進路と成長へつながった実例です。中学校でのつまずき、そして新たな道を探して娘さんは、中学校時代に友人関係のトラブルがきっかけで不登校になりました。学校の人間関係に馴染めず、徐々に教室に足が向かなくなったといいます。 そんな状況の中、親子で中学校のサポート校に通いながら、高校進学について少しずつ考え始めました。 「とにかく、高校を“卒業してほしい”という思いがありました。本人が安心して通える学校を探そうと、私立や通信制の高校を中心に見学を重ねました」とお母さま。 見学した学校のひとつが、立志舎高等学校でした。2回ほど見学に行き、授業体験にも参加。イベントに力を入れており、髪色が自由が自由で活気あふれる雰囲気が印象的だったそうです。 しかし娘さんは「雰囲気が少しにぎやかすぎる」と感じ、自身の性格には合わないと判断しました。 そんな中、偶然目にしたのが大原学園美空高等学校(旧・大原学園高等学校)。 少人数制で、校舎も新しく清潔感があり、先生方のサポートが手厚いと評判の学校でした。 「校舎がとてもきれいで、学校説明会での先生方の説明が丁寧。先生のサポート体制もしっかりしているように感じて、本人も“ここなら行けるかも”と感じたようです」と話します。 通いやすい神保町という立地も、決め手の一つになりました。少人数クラスで見守られながらの週5登校 2021年4月、娘さんは大原学園高等学校に入学しました。 大学進学を見据えて特進コースに在籍し、週5日、朝8時から15時まで登校する生活がスタート。クラスは約15人という少人数制で、先生と生徒の距離がとても近い環境でした。 「入学してすぐに友達ができたのが嬉しかったようです。少人数で女の子も少なかったからこそ、そこで自然と会話が生まれて、居場所を見つけられたのだと思います。」 授業では、簿記やワープロなどの資格取得を目指す内容も多くありました。 「ワープロ検定や簿記など、たくさん資格を取らせてもらえました。授業も資格取得に直結していて、勉強が“実になる”感覚があったようです。」 毎日の学びの中で、自信を取り戻していく姿を見て、保護者としても安心できたといいます。特進コースの内容は、授業で宿題や課題が出されて、期日までに提出をするというスタイルでした。内容が難しくて勉強についていけないような時でも、先生が親身になって教えてくれたそうです。 「中学校では“行けない”日が多かったのに、高校では一度も休まず通っていました。毎朝笑顔で登校する姿を見て、本当にこの学校を選んでよかったと感じました。」「怒らない先生」が支える、あたたかな教育 大原学園高等学校の魅力は、何よりも先生方の面倒見の良さにあります。 娘さんの担任の先生は、生徒一人ひとりにしっかり目を配り、いつでも相談できる雰囲気を作ってくれていたそうです。 「怒るタイプではなく、まず話を聞いてくれる先生でした。落ち込んでいる時は話を聞いてくださり、困っている時はすぐにフォローしてくれました。親に対しても頻繁に電話や個人面談があり、家庭との連携もすごく丁寧でした。」 この“話を聞いてもらえる安心感”が、娘さんにとって大きな支えになりました。 「娘が先生と話しているとき、本当に楽しそうでした。先生と生徒の距離が近く、信頼関係が築かれていたのが伝わってきました。」 生徒数に対して先生の人数が多く、学習面だけでなく精神面でも手厚いサポートがあったといいます。 「毎日のように先生が話を聞いてくれるので、悩みを溜め込むことがなかった。あの環境は本当に貴重でした。」行事も学びも充実。資格取得で進路の幅が広がった 学校生活の中では、文化祭や体育祭などの行事も行われました。 「文化祭ではクラスでTシャツを作ったり、楽しそうに準備していました。もう少し行事が多ければ嬉しかったですが、それでも本人は積極的に参加していました。」 学習面では、資格取得のサポートが特に充実。 補習授業や放課後の個別指導もあり、分からないところはその日のうちに解決できたといいます。 「資格の勉強は難しそうでしたが、分からないことはすぐ聞ける雰囲気で、つまずくことなく進めました。」 高校卒業後、娘さんは同じ系列の大原簿記学校に進学しました。 「高校から専門学校への進学手続きもスムーズでした。資格が取れて、就職活動に有利になると思って選びました。」 大原簿記学校では遅刻や欠席に厳しいルールもあり、最初は大変だったそうですが、「社会に出る準備」として良い経験になったと振り返ります。 「課題も多く忙しい2年間でしたが、最後までしっかり面倒を見ていただきました。年齢層も幅広く、人間的にも成長できたと思います。」「通信制=不安」ではなく「通信制=チャンス」だった高校選びの段階では、ちゃんと高校が卒業できるか、と不安だったそうです。しかし実際に通わせてみると、その印象は大きく変わりました。 「通信制高校にして本当によかったです。娘にとっては大当たりでした。毎日楽しそうで、資格も取れて、進路もしっかり決まって。全日制よりもずっと本人に合っていたと思います。」 公立高校と比べると、私立の通信制高校は先生との距離が近く、面倒見がよいと感じたそうです。 「都立の先生はどうしても事務的な印象がありましたが、大原の先生は本当に親身でした。“見守ってくれる”というより、“寄り添ってくれる”という感じです。」通信制高校を検討している方へのアドバイス 最後に、これから通信制高校を検討している保護者の方へのアドバイスを伺いました。 「まずは見学に行って、先生と話してみることをおすすめします。学校によって雰囲気が全然違うので、実際に行って感じることが大切です。大原学園美空高校は制服もかわいいのが女子には嬉しいポイントだと思います。校舎はきれいですが、お昼ご飯はコンビニで買ったり、お弁当を持って行ったりしていたので学食があればもっと良かったですね。」 「資料請求や合同説明会など、できるだけ比較して決めるのがいいと思います。通信制といっても通学スタイルはさまざまなので、本人に合った環境を選ぶことが何より大切です。」