公立高校を望んでいたが、現実は通信制高校一択に
今回お話を伺ったのは、あずさ第一高校 野田本校に通う生徒のお父様です。
中学校進学後まもなく、学力面での課題が見えてきた息子さん。
本来は公立高校への進学を希望していましたが、選択肢として残ったのは通信制高校のみ。「学力的には入れる学校がそこしかなかった」といいます。
その中で、鉄道業に従事した経験を持つお父様の影響で、一度は昭和鉄道高等学校も検討したといいます。しかし最終的に選んだのは、通学圏内で最も近く、中学校の先生に勧められたあずさ第一高校でした。
「同級生の中にも数人、一緒に入学する子がいたので、他に深く検討することはありませんでした」と振り返ります。
全日制に近い週5通学スタイル
息子さんは現在、週5日通学コースを選択。授業は全て対面で行われ、担任の先生もつくなど、雰囲気はほぼ全日制と変わらないそうです。
1クラスはおよそ30人。週5日・週3日登校のスタンダートスタイルと週2日・週1日登校のフリースタイルスタイルがあります。登校時間は一般的な高校よりやや遅く、午前9時開始。授業は午後2時には終了します。
必修授業が終わると、午後はオリジナル科目の時間。1年生時はプログラミングを学んでいましたが、2年生になると本人の希望でやめたとのことです。
「自由に選べる授業があるのはいいと思いますが、授業時間そのものが短いと感じます。もう少し長くして、学びの質を高めてもらえるとありがたいですね」とお父様は率直に話します。
行事が多く、出費はやや多め
あずさ第一高校では、必須ではないものの行事が豊富に行われています。ディズニーランド遠足、ハイキング、博物館見学、芸術鑑賞会、運動会など、年間を通じて多彩です。
「本人は楽しそうに参加していますが、親としては『遊んでいるだけでは?』と思ってしまうこともあります。しかもディズニーランドに行くと成績の加点ポイントになるので、行かない選択がしづらいのも事実です」
こうした行事にかかる費用は、年間で5~6万円ほど。「想定外の出費」と感じることもあるそうです。
それでも息子さんは、楽しみながら学校に通い続けています。「勉強が得意ではないので、それを理由に不登校にならなかったのは良かった」とお父様は安堵の表情を見せます。
長期休暇が多い学校生活
この学校の特徴のひとつが、休みの長さです。夏休みは約2カ月、春休み・冬休みもそれぞれ1カ月ほどあります。
長期休暇は生徒にとってリフレッシュの時間になりますが、一方で家庭によっては生活リズムや過ごし方の工夫が必要になる場面もあります。
「本人は淡々と通っている感じで、特別な出来事はないのですが、それでも元気に学校に行ってくれるだけで十分だと思っています」とお父様は話します。
進路はまだ未定だが、支援体制は整っている
高校卒業後の進路はまだ決まっていない息子さん。しかし、学校では進路ガイダンスが頻繁に行われ、高2の夏休み前までに第一志望校を決める流れがあります。
「本人はのんびりしている性格なので焦りはありませんが、将来は自分の力で生きていけるようになってほしいと思っています。ここに必ず進学してほしいという強い希望があったわけではないですが、結果的にこの学校で良かったと思っています」
通信制高校に対しては「不登校や問題を抱えた生徒が行く学校」というイメージを持つ人も少なくありません。しかしお父様は「今の通信制高校は通学日数や学習内容を自由に選べ、個性を生かして学べる環境になっている」と強調します。
「一般的な全日制高校では、学力的についていけなかったと思います。通信制高校という選択肢は決して悪くないし、同じような状況のご家庭にはおすすめできます」
このように、お父様の言葉からは「あずさ第一高校 野田本校」が提供する柔軟な学びの形と、それを支える家庭の受け止め方が見えてきます。学力や生活のリズムに合った学校選びは、生徒が自分らしく過ごすための大切な一歩となっているようです。

