友人との関係で崩れた日常
高校受験を経て、全日制の高校に通っていた彼女。制服の指定がなく、私服で登校できると選んだ学校でしたが、入学後まもなく、苦しい時期が訪れました。小学校から高校までずっと一緒だった友達と仲が悪くなってしまい、精神的に、ご飯もあまり食べられなくなってしまいました。1年生のゴールデンウイークの後から、休みがちになり、夏休みが明けたら通えなくなると直感しました。
「人間関係でつまずいてしまったので、思い切って場所を変えたらまた行けるようになると思って。“環境を変える”という選択をしました。」
通信制でも、大学進学はあきらめなかった
通信制高校に行くことを決めたあと、候補にあがったのは日本航空高等学校(通信課程)と鹿島学園高等学校でした。その2校が候補に上がった理由は、大学進学をあきらめないためでした。その中でスクーリング会場が実家から近く最初に面談してくれた先生がとにかく優しく寄り添ってくれたことから、鹿島学園高等学校とそのサポート校であるトライ式高等学院を選びました。
通信制高校に進学する前は通学できるようになるのかという不安と、何もわからずに進学したため卒業できるかという心配がありました。
高校1年生の夏休み明けから通信制高校に入りました。最初は学校に行くだけでもハードルが高く、当初は週2回ほどの通学からスタートしましたが、1年ほど経つとほぼ毎日通えるようになりました。サポート校のトライ式高等学院では主に大学受験対策として私立文系の3教科を勉強。サポート校にいく日は朝登校して授業を受け、昼食を取った後に夕方まで自習していたそうです。授業は1対1の個別指導だったため、授業に行けなかったり学習に遅れがあっても1人1人にあわせて授業を進めてくれることで安心感がありました。またトライ式高等学院は大学受験対策だけでなく、通信制高校である鹿島学園のスクーリングの登録を一緒にしたり、スクーリング当日もちゃんと登校できているか連絡してくれて、通信制高校の卒業もちゃんとサポートしてくれました。
本校である鹿島学園のスクーリングは年に6回ほどで、地元で完結できるため、通える距離という点も安心材料だったといいます。また、単位取得に必要なレポートは動画を見てレポートを提出するという形式で、難易度は無理なく進められたそうです。
「大学受験対策は、トライ式高等学院の先生が“逆算”して進路指導してくれました。志望校の受験には英検があると便利だから2年生のうちに英検を取っておこうとか、具体的に戦略を立ててくれたのがありがたかったです。」
「青春とは少し違う」けれど、自分のペースで前に進めた
通信制の高校生活は、全日制のような“青春”とは少し違うものでした。それでもトライ式高等学院のお昼休みでは同級生みんなでご飯を集まって食べたり、合宿イベントや水族館に行く日帰りのイベントも用意されていました。友達作りに関しては、トライ式高等学院の先生が自分と気が合いそうな生徒を紹介してくれて、仲良くなるきっかけを作ってくれたそうです。
そこで自分と同じように悩みを抱えて通信制高校に進学した、同じ境遇の友人と出会えたことで、気持ちは前向きになっていったと言います。
「通信制に行ったら友達はできないと思ってた。でも、今でも連絡取るような友達に出会えました。だからこそ、思い切って環境を変えてよかったと思えています。」
「心理士になりたい」──出会いが目指す道をつくった
彼女が目指す進路は、臨床心理士。それは、サポート校の先生が心理士の資格を持っていたことがきっかけでした。
「がっつり“心理士です!”って感じじゃなかったけど、雰囲気がすごくよくて。あんな風になりたいなって思いました。」
今は立教大学で心理学を学び、大学院進学と臨床心理士の資格を目指しています。心理学部を目指していた先輩がいて、自分も先輩が勉強している立教大学を目指したいと思ったことも、モチベーションのひとつになりました。
「場所を変えるだけで、見える景色が変わる」
全日制の高校にそのまま通っていたら、大学進学は難しかったかもしれないと語ります。
「人間関係が原因で学校に行けなくなった人は、“同じ学校でもう一度”っていうのはすごくハードルが高い。だからこそ、環境を変えるっていうのは、すごく大きな意味があると思います。」
通信制高校を探してくれたのは保護者。「とりあえず行ってみよう」と背中を押してくれたことが、今の自分につながっています。
通信制高校を考えている人へ
最後に、通信制高校への進学を考える人に向けて、こんなアドバイスをくれました。
「スクーリングが通える距離にあるかどうかは本当に大事です。通えなければ意味がないから。あとは、自分と同じような境遇の子がいる環境は、すごく心強い。」

