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【あずさ第一高等学校 口コミ体験談】起立性調節障害の回復と、大学進学後に待っていた「体力の壁」と留年の現実

2026年4月21日

【あずさ第一高等学校 口コミ体験談】起立性調節障害の回復と、大学進学後に待っていた「体力の壁」と留年の現実

【2分でわかる】体験談のまとめ 〈卒業生のプロフィール〉 入学時期: 2019年(新入学) 在籍した学校・コース: あずさ第一高等学校 町田キャンパス(当初は週5日通学コース) 1日の学習スタイル: 基本は自宅学習。レポート内容に沿った教科書学習を進め、必要時のみ登校。体育の授業や夏・冬のスクーリング(各1週間)に参加するスタイル。 【良かった点と苦労した点】 〈良かった点〉 体調の改善: 「毎日通わなければならない」というプレッシャーから解放され、起立性調節障害が自然と治った。 自己表現の自由: 髪色やピアスが自由で、自分らしい姿で過ごせたことが自己肯定感につながった。 単位取得のしやすさ: 評価を得やすく、高い評定平均を維持できたことがAO入試での大きな武器になった。 〈苦労した点〉 周囲からの偏見: 見た目や通学頻度だけで「大学をすぐ辞めるのでは」と判断され、指定校推薦を断られた。 進学サポートの不足: 学校側の指導が事務的で、志望校選びや受験対策は外部の塾に頼らざるを得なかった。 〈最終的な進路と現在の状況〉 進路: 明星大学 経営学部へAO入試で合格。 現状: 高校時代の「楽」をした生活リズムと、大学の「毎日通学・受講」というハードな生活のギャップに苦しみ、体力不足から精神的なストレスを抱え、結果として留年を経験。通信制からの進学における「継続する体力」の重要性を痛感している。 まとめの一言:彼女の歩みは、通信制高校が「心身の回復」に最適な場所であると同時に、大学進学を見据えるならば「全日制に近い通学リズム」を意識して体力をつけておく必要があることを教えてくれています。

通信制高校を選んだ理由とあずさ第一高等学校への入学背景

彼女が通信制高校という進路を選んだ背景には、中学3年生の時に直面した深刻な体調不良と精神的なストレスがありました。当時、彼女は「起立性調節障害」を患っており、朝起きることが困難で、学校に満足に通えない日々が続いていました。この体調不良は彼女の学業成績にも影響を及ぼし、内申点が低かったために志望していた全日制高校の受験に失敗してしまいます。

「通信制しか行くところがない」という差し迫った状況の中、中学3年生の担任教師から勧められたのが、あずさ第一高等学校でした。高校を決定しなければならない期日が迫っており、選択の余地が少ない中で、彼女は自宅から通いやすい「町田キャンパス」への入学を決めました。

当時の彼女にとって、通信制高校は「消去法」での選択だったのかもしれません。しかし、結果としてこの選択が彼女の心身に大きな変化をもたらすことになります。


通信制高校のリアルな生活と多様な生徒たちの雰囲気

あずさ第一高等学校での生活は、全日制とは大きく異なるものでした。1年次は週5日通うコースに在籍していましたが、実際のところは「行っても行かなくても良い」という自由な校風もあり、ほとんど通学しない日々を送っていました。2年次からはより負担の少ないスタイルに変更し、体力を温存しながら自分のペースで過ごすことを優先しました。

多種多様な生徒層と人間関係

彼女が通った町田キャンパスには、1クラス30人ほどで40〜60人程度の生徒が在籍していました。生徒の雰囲気は多様で様々なタイプの生徒がいました。

  • ヤンキー系の生徒: いわゆる「やんちゃ」な雰囲気を持つグループ。

  • 全日制にいそうな一般的な生徒: 普通の高校生と変わらない雰囲気のグループ。

  • 女子グループ: 特定の友人同士で固まって交流を楽しむ層。

  • アニメ・サブカルチャー好き: 自分の趣味に没頭するタイプ。

このように、生徒の雰囲気は非常に幅広く、いくつかのグループに分かれて固まっているのが日常的な光景でした。彼女自身も友達ができ、一緒に遊んだり交流を楽しんだりすることで、中学時代の閉塞感から解放されていきました。

学習スタイルとスクーリング

授業の内容は、その月に提出すべき「レポート」の内容に沿ったものが中心でした。通学コースであれば授業を通じて学べますが、通学しない場合は教科書を頼りに自分一人でレポートを完成させる必要があります。

また、通信制高校特有の「スクーリング(面接指導)」は、普段のキャンパスとは別の場所で実施されました。夏と冬にそれぞれ1週間ずつ集中して行われ、これに参加することが単位取得の必須条件となります。行事については体育祭や文化祭も用意されていましたが、参加は任意でした。彼女は1年生の時に体育祭に参加した程度で、その後は自分の時間を優先するようになりました。


通信制高校のメリット:自由な校風と「単位の取りやすさ」

彼女にとって、通信制高校の最大の魅力は「自由度」と「精神的な楽さ」にありました。

自己表現が許される環境

校則に縛られることがなく、ピアスの着用や髪を染めることも自由でした。彼女は自分の好きな「かわいい格好」をして登校できることに喜びを感じていました。全日制のような厳しい規律に縛られない環境は、彼女の自己肯定感を高めることにもつながりました。

単位取得のハードルの低さ

あずさ第一高等学校の単位取得は非常に容易でした。レポートやテストは、生徒が確実に単位を取れるように学校側が配慮してくれていました。 さらに、ユニークな点として「ディズニーランドへの校外学習」が特別活動の単位として認められるケースもありました。この経験は、彼女にとって高校生活の中でも特に楽しい思い出として残っています。


通信制高校で直面した苦労:偏見と進学サポートの限界

一方で、自由の裏側には「通信制ゆえの苦労」も存在しました。特に大学進学を意識し始めた時期、彼女は周囲からの「見た目による判断」に苦しむことになります。

見た目と素行による偏見

彼女自身や周囲の友人が華やかな見た目をしていたり、通学頻度が低かったりしたことから、学校側から厳しい言葉をかけられることがありました。「途中で大学を退学してしまうのではないか」という懸念を持たれ、大学の指定校推薦を希望しても「あなたにはあげられない」と拒否されてしまったのです。 「一緒にいる子や見た目だけで判断されてしまう」という経験は、彼女にとって大きなショックとなりました。

進学サポートの質の低さ

学校側の進学サポートについても、彼女は「事務的で作業のような感じだった」と振り返ります。親身な相談というよりは、効率を重視した対応が目立ち、時には「あなたにはこの大学は難しいと思う」といった否定的な言葉を投げかけられることもありました。 結果として、彼女は高校のサポートに頼るのではなく、中学時代に通っていた塾へ再び通い、自力で大学を探すことになります。


大学受験への挑戦:AO入試と経営学部への進学

高校のサポートに限界を感じた彼女は、塾の先生と二人三脚で受験戦略を練りました。選んだのは、これまでの評定平均(成績)を活かせる「AO入試(総合型選抜)」です。

彼女は経営学部への進学を希望しており、面接では「なぜ経営を学びたいのか」という志望理由を徹底的に準備しました。通信制高校は単位が取りやすく、結果として「評定(内申点)」を高く維持しやすかったことが、この入試形態において大きなメリットとなったのです。彼女はAO入試を利用して、明星大学経営学部の合格が決まりました。

高校入学時には親子間で揉めたこともありましたが、大学合格が決まった際、両親は彼女が高校生活を乗り越え、さらに次のステップへ進むことを心から喜んでくれました。


体調の変化:起立性調節障害の自然な回復

中学時代に彼女を苦しめた「起立性調節障害」とメンタルの不調は、通信制高校での生活を送る中で、自然と改善していきました。

「いつの間にか高校で治っていた」と彼女は語ります。朝起きなければならない、毎日通わなければならないという全日制特有のプレッシャーから解放され、自分のリズムで生活できるようになったことが、心身の回復に良い影響を与えたと考えられます。高校生活を通じてメンタルが安定したことで、体調も落ち着いていきました。


大学入学後のリアル:生活の「ギャップ」と留年の現実

大学進学を果たした彼女を待っていたのは、高校時代とは正反対の過酷な日常でした。ここには、通信制高校から大学へ進む多くの生徒が直面する「現実の壁」があります。

体力不足と生活リズムの激変

高校時代、週に数回、あるいは短時間しか活動していなかった彼女にとって、大学の「毎日授業があり、さらにアルバイトをする」という生活は想像を絶する負担でした。 高校時代の彼女は週3日のアルバイト以外、家で過ごすか遊ぶかというリラックスした生活を送っていました。その結果、大学生になってから必要な「毎日通学し続ける体力」が決定的に不足していたのです。

精神的なストレスと留年

彼女は大学に入ってから、あまりのしんどさに「毎日泣きながら」通学していました。高校で「楽」をしてしまった分、大学の規律ある生活が大きなストレスとなり、ついには大学に行きたくないという強い拒否感に襲われます。 彼女は単位を細かく取ろうとしていましたが、最終的には「留年」が決まってしまいました。3年間頑張って通おうとしたものの、心身の限界が先にきてしまったのです。


通信制高校に向いている人・向いていない人

彼女の体験から、通信制高校という選択肢の向き不向きが見えてきます。

向いている人

  • 体調やメンタルに不安がある人: 自分のペースで生活することで、彼女のように回復に向かう可能性があります。

  • 集団生活に強いストレスを感じる人: 毎日登校しなくて良いため、人間関係のトラブルを回避しやすいです。

  • 内申点を稼ぎたい人: 単位取得が比較的容易なため、高い評定を維持して推薦入試を狙うには有利です。

向いていない人

  • 自己管理が苦手な人: 「行かなくて良い」という自由さが、大学進学後のギャップの苦しさにつながる恐れがあります。

  • 大学進学に向けた手厚いサポートを求める人: 学校によってはサポートが事務的なため、塾などを併用する必要があります。


後輩へのアドバイス:学校選びのポイント

彼女は、これから進路を決める後輩たちに向けて、自身の反省も踏まえたアドバイスを残しています。

「大学進学を少しでも考えているなら、通信制の中でも校則がきちんとしていて、より全日制に近いスタイルを採用している学校(クラーク記念国際高等学校など)をおすすめします。大学に入ってから苦労しないための『基礎体力』をつけることが大切です」


失敗しないための通信制高校チェックリスト

これから通信制高校を検討する方は、以下のポイントを必ず確認してください。

  • 進学実績の「中身」を確認: 単に合格者数を見るだけでなく、指定校推薦の基準や学校側のサポート姿勢を聞く。

  • キャンパスの「雰囲気」を肌で感じる: 実際に足を運び、どのようなグループの生徒がいるか、自分が馴染めそうかを確認する。

  • 学習サポートの範囲: レポート作成の指導だけでなく、一般入試やAO入試の対策をどこまでやってくれるか。

  • 大学入学後のギャップ対策: 毎日通うコースがあるか、生活リズムを整えるためのプログラムがあるか。

  • スクーリングの場所と頻度: 宿泊を伴うのか、通いなのか。自分の体調で無理なく参加できるか。


よくある質問(FAQ)

Q1. 起立性調節障害があっても卒業できますか?

A. スクーリングの出席日数などが足りないと卒業できなくなりますが、基準を満たしていれば卒業できます。通信制高校は通学の義務が少ないコースを選べるため、体調に合わせて学習を進められます。彼女の場合も、無理のない生活を続ける中で高校在学中に症状が改善しました。通信制高校は全日制と比べて負担を減らせる環境ですが、必ず卒業できるとは限りません。卒業に必要なスクーリングを乗り越えられるかどうかが重要になるため、体調面に不安がある方は、スクーリングに着目して学校を選ぶことをおすすめします。

Q2. 派手な見た目だと大学進学に不利になりますか?

A. 学校生活は自由ですが、進学サポートを受ける際に先生から偏見を持たれる可能性があります。特に推薦入試を狙う場合は、最低限のTPOを意識するか、個性を認めてくれる大学を自力で探す工夫が必要です。

Q3. レポートやテストは本当に簡単ですか?

A. 多くの通信制高校では、教科書を見れば解ける内容になっており、単位取得のハードルは低く設定されています。ただし、それが大学入学後の学力不足や学習習慣の欠如につながるリスクもあります。

Q4. 友達はできますか?

A. 彼女の通った町田キャンパスのように、多様な生徒が集まる環境なら友達は作りやすいです。グループは固まりがちですが、気の合う仲間を見つければ楽しい高校生活を送ることができます。学校見学の際に生徒を実際に見て、自分が馴染めそうかどうかを確認してみてください。

Q5. 大学進学後の留年を防ぐにはどうすればいいですか?

A. 高校時代に「楽」をしすぎないことが重要です。週3回以上の通学コースを選んだり、アルバイトを習慣にしたりして、毎日外に出る体力を養っておくことを強く推奨します。

Q6. 通信制高校の入試で落ちることはありますか?

A. 多くの場合は書類選考や面接で入学できますが、定員がある場合や、彼女のように全日制に落ちた後の二次募集などで期日が迫っている場合は早めの行動が必要です。

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