1. 登校日数の違い
通信制高校で卒業までに必要なスクーリングの総単位数は決まっていますが、スクーリングの日数は学校が提供するコースによって大きく異なります。
① 最小限登校コース
・登校頻度: 年に約4日〜20日程度
・特徴: 普段の学習はすべてオンラインやレポートで進め、スクーリングは年に数回、指定された会場に登校します。
・向いている人: 他の活動や仕事と両立したい人、心身の負担を最小限に抑えたい人。
「通学の必要が少ない通信制高校を選びました。全てがオンラインの授業で、リアルタイムで出席する必要もないため、体調不良でも欠かすことなく出席することができました。」(ルネサンス高校・卒業生)
「スクーリングの良かった点は、登校日数が少なく、一日の授業時間も集中しやすい長さに抑えられていたため、体調に負担をかけずに済み、必要な単位を効率良く取得できたことです。」(鹿島学園高校・卒業生)
「年に一度の登校だけでは、やはりクラスメイトとの深い交流は難しいです。挨拶程度で終わってしまうことが多く、友達を作る目的で行くと物足りなく感じるかもしれません。」(N高・卒業生)
② 週1日型・定期的登校コース(毎週1日または隔週)
・登校頻度: 毎週1日、または隔週指定の曜日などに登校します。公立の通信制高校はこのスタイルをとっている学校が多いです。
・特徴: 規則的な学習リズムを保ちやすく、登校日に先生に直接質問したり、同級生と定期的に会うことができます。
・向いている人: 規則正しい学習習慣をつけたい人、頻繁に登校することは負担だが、定期的に同級生や先生と交流したい人。
「週1回の通学ペースであれば仕事と両立できると思い、この通信制高校への入学を決めました。良かった点は、スクーリングでは、先生から直接指導を受けられるため、普段の自宅学習では理解しにくかった部分をしっかり補うことができました。悪かった点は、日程が決まっていて変更が難しいため、仕事や家庭の事情との調整が必要なときに負担を感じる場面もありました。」(湯梨浜学院高校通信制・卒業生)
「全日制の高校とは違い週1回の通学で、その日に何時間授業を受けるのか、どの教科を受けるのかを自分で決められるところがとても良かった」(南紀高校通信制・卒業生)
「週に1度は必ず通わなければいけない高校だったため、持病があり体調が悪い人間にとってはとても通いづらかった。」(雄峰高校 通信制・中途退学)
③週2日〜週5日型(登校型コースの位置づけ)
この頻度の登校は、必須のスクーリング日数よりも多い登校日数になります。この登校の目的は学習サポートやコースでの学習、また友人や先生との交流になります。
・登校頻度: 週2日、週3日、週4日、週5日など。
・特徴: 毎日学校に通うことで、学習サポートを受けたり、クラスメイトとの交流を深めたりすることができます。
「週3日通学型を選べば仲間と顔を合わせつつも、自分のペースで進められることが安心でした。わからない点はすぐに先生に質問できる環境があり、学習サポートは手厚かったです。」(クラーク記念国際高校・卒業生)
「半日でも授業に出ると、家でダラダラ過ごすより気分が良かった。週5日通っていたので、学習面での不安はほとんどなく、全日制の友達と同じように受験勉強もできた。」(飛鳥未来高校・卒業生)
「週5日登校しているコースだったので、普通の高校みたいに友達と毎日会って話せるのが楽しかった。学校に自分の居場所ができたことが何より良かったです。」(鹿島学園高校・卒業生)
2. 登校型通信制のメリット
クラーク記念国際高校や飛鳥未来高校など、一部の登校型通信制高校では、生徒の負担を減らすために、通常の登校日がそのまま必須のスクーリングを兼ねている場合があります。
・メリット: 生徒は「スクーリング日のプレッシャー」を意識する必要がなく、普段通りの登校で必須単位を積み重ねることができます。
「自分は毎日登校していて授業も受けていたのでいつもとはあまり変わらない授業だった。スクーリングで遠くに泊まることはなかったのは良かった。」(クラーク記念国際高校・卒業生)
必須スクーリングの欠席時の注意点
必須のスクーリングは単位認定に不可欠なため、体調不良などで欠席した場合の対応は必ず確認しましょう。振替ができるか、遅れた分の学習を取り戻す機会があるのかを事前に確認しておきましょう。
「体調不良や理由があり欠席をしたとしても欠勤日数を超えてなければ調整をすることが出来たので、先生も強く言ってこないのが良かった。」(大津清陵高等学校・卒業生)
【重要】隠れた登校要素:単位認定試験(テスト)
必須スクーリングの日数に加えて、学習の成果を評価する単位認定試験(テスト)のために登校が必要になる学校が多くあります。
・頻度と日数: 通常、前期と後期に分けて年2回、指定された日(各2〜3日間程度)にキャンパスへ登校し、筆記試験などを受けます。
・注意点: どんなにレポートやオンライン学習で出席日数を満たしていても、この試験日に登校して合格しないと単位は認定されません。必ず年間スケジュールに含めて確認しておく必要があります。
3.スムーズに卒業するために確認すべきこと
学校選びの際は、以下の点を事前に確認して、入ってから思い違いが生まれないようにしましょう。
・最小限の必須日数: 卒業に必要な最小限のスクーリング日数は何日か。
・休んだ場合の対応: 必須スクーリングを体調不良などで欠席した場合、振替や補習はどのように行われるか。
・普段の通学との関係: 普段の通学コースが、必須スクーリングを兼ねているかを学校に直接確認しましょう。
スクーリングは、あなたの高校卒業資格に直結する重要なステップです。無理なく、確実に、自分のペースで乗り越えられる学校を選びましょう。

