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【N高 口コミ体験談】起立性調節障害を乗り越え、音楽活動と京都芸術大学進学を叶えたN高卒業生のリアル

2026年4月17日

【N高 口コミ体験談】起立性調節障害を乗り越え、音楽活動と京都芸術大学進学を叶えたN高卒業生のリアル

【体験談のまとめ】:N高等学校 ネットコース(江坂キャンパス) ・入学のタイミング:新入学(中学卒業後、1年次より入学) ・1日の学習スタイル:「音楽活動ファースト」。平日に集中してレポート(課題)をこなし、それ以外の時間はすべて音楽活動に充てるメリハリ型。 〈良かった点〉 ・体調の改善: 朝起きる強制力がなくなったことで、起立性調節障害の症状が緩和した。 ・圧倒的な自由度: 自分のやりたいこと(音楽)に時間を100%投資できた。 ・仲間との出会い: スクーリングを通じて、気の合う友達ができた。 〈きつかった点〉 ・サポートの遅れ: 生徒数が多いため、先生からの返信にタイムラグが生じることがあった。 ・自己管理の責任: 誰も進捗を管理してくれないため、サボれば即「留年」に直結する緊張感。 〈最終的な進路〉:京都芸術大学へ進学(音楽活動を継続できる環境を重視)

1. N高を選んだ理由:起立性調節障害の苦悩、そして音楽活動の両立

彼は中学時代から「起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)」に悩まされていました。この病気は自律神経の機能の低下から、朝どうしても体が動かず、起き上がることが困難になる症状を伴います。本人の意志とは無関係に体が動かないため、毎朝決まった時間に登校しなければならない全日制高校への進学は、彼にとって現実的な選択肢ではありませんでした。

そんなとき、両親から「N高がいいのではないか」という提案を受けました。全日制の話も出てはいましたが、最終的には両親が彼の状況を汲み取り、進路選択を後押ししてくれました。自分で学習時間を選択できる通信制というスタイルは、体調面に不安を抱える彼にとって、大きな救いとなる予感がありました。

また、彼にはもう一つ譲れない軸がありました。それは「音楽活動に打ち込みたい」という強い希望です。パソコンを使って制作を行うクリエイティブな方向性が、ITやデジタル活用を掲げるN高の教育方針と合致していました。

他の通信制高校・サポート校との比較

進路検討の段階では、クリエイター育成を掲げる「Loohcs高等学院(通信制サポート校)」の説明会にも足を運んでいます。学校側からの熱心なアプローチもありましたが、月1回の通学義務や、金銭的な負担がネックとなり断念しました。最終的に、N高の「自主性を重んじる校風」と、物理的・経済的なハードルの低さが、彼にとっての最適解となったのです。


2. 環境の変化による起立性調節障害の「回復」:ストレスからの解放

彼にとって、N高への進学は単なる「入学」以上の意味を持っていました。それは、中学時代に抱えていた「症状への無理解」という重圧からの解放でもありました。

中学時代の葛藤とコミュニケーションの壁

中学の頃の彼は、自身の症状について周囲、特に先生とのコミュニケーションがうまくいかないことに強いストレスを感じていました。起立性調節障害は「サボり」や「怠け」と誤解されやすい病気です。学校側に症状が正しく理解されない環境の中で、彼は孤独感を深め、それがさらなるストレスとなって症状を悪化させるという悪循環に陥っていました。

環境を変えることで落ち着いた症状

しかし、N高に入学し、生活環境が一変したことで変化が訪れます。「朝決まった時間に起きなければならない」という物理的な強制力がなくなり、自分のペースで生活を組み立てられるようになったことで、精神的なゆとりが生まれました。

N高進学後、彼を苦しめていた起立性調節障害の症状は徐々に落ち着きを見せ始めます。中学時代のストレス源であった「理解されないことへの不安」が消え、新しい環境に身を置いたことが、結果として症状の緩和につながったのです。
環境選びが健康面の回復に直結した、ひとつの象徴的な事例と言えます。


3. N高でのリアルな生活とは?:自主性が試されるレポート学習と音楽活動

N高での生活は、全日制とは全く異なるリズムで進みます。彼の1日は、自分の体調や音楽活動のスケジュールに合わせて柔軟に組み立てられていました。

学習のペースと習慣

1年次は動画講義をしっかりと視聴していましたが、慣れてきた2〜3年次には、効率を重視した学習スタイルに移行しました。平日はレポート(課題)をこなし、それ以外の時間はすべて音楽活動に充てるという、メリハリのある生活です。 N高の学習において、彼は「自主性が何より重要である」と痛感しました。全日制や他の通信制のように「決められたスケジュール通りにやらされる」ことはありません。自分で計画を立て、期限までにレポートを提出しなければ、留年という現実が待っています。レポートに取り組まなければもう1年、というシビアな環境こそが、彼の自己管理能力を磨きました。

ネットとリアルの人間関係

通信制、かつネットコースと聞くと「友達ができないのでは?」と思われがちですが、N高にはSlack(チャットツール)を通じた同好会があり、そこで交流することができます。実際に、音楽系の同好会があり、ボカロ(ボーカロイド)など共通の話題で交流している方々がいたそうです。
また、インテルがN高生向けにコンテストを開催することもあり、参加希望者はSlackで仲間を募り参加することができました。

一方、対面での交流は「スクーリング(面接指導)」が主となります。彼の場合はスクーリングで友達ができました。スクーリングでは、彼の隣の席に座った生徒がたまたま同じ音楽好きで、そのまま一緒に夜ご飯を食べるといった交流もありました。 ただし、スクーリングの場だけでゼロから友達を作るのは難しい側面もあります。すでにSlack上で仲良くなっているグループが日程を合わせて参加していることも多いため、自らコミュニティに飛び込んでいく姿勢が大切だと彼は語ります。


4. 通信制高校の苦労と困難:マンモス校ゆえの課題

充実した高校生活を送っていた彼ですが、すべてが順風満帆だったわけではありません。生徒数が急増しているマンモス校ならではの課題にも直面しました。

サポート面での不満と改善

彼が最も気になったのは、「先生との連絡のタイムラグ」です。生徒数に対して先生の数が追いついていないと感じる場面があり、Slackでの返信が遅れるなど、サポート体制に物足りなさを感じることもありました。 また、スクーリングの受け入れキャパシティも限界に近いと言われていた時期があり、希望通りの日程調整に苦労することもありました。

(※注:現在はこれらの課題に対し、定期テストの導入や運営体制の刷新など、大幅な改善が進められていると彼は補足しています。)

コロナ禍という障壁

彼が在学していた時期は新型コロナウイルスの流行と重なり、楽しみにしていたイベントや対面でのスクーリングが減少してしまいました。多種多様な背景を持つ仲間と直接会える機会が減ったことは、大きな心残りとなりました。


5. 進学準備:担任との連携で掴んだ京都芸術大学への道

通信制高校からの大学進学。彼はどのように受験勉強を進めたのでしょうか。結論から言えば、彼は「担任の先生との二人三脚」で進路を決定しました。

N高では3年生になると進路のことで担任の先生と話す機会が増えます。彼はSlackや電話を通じて、「音楽活動と両立したい」「N高のような自由な環境で学びたい」という希望を伝えました。先生は彼の特性を理解し、多くの大学をピックアップして紹介してくれました。 その中で出会ったのが、現在彼が在籍している京都芸術大学です。

通信制の学びが大学受験にどう役立ったか

直接的な受験科目としての勉強以上に、彼は「自ら考え、行動する力」が身についたことが最大の収穫だったと振り返ります。 通信制高校は、待っているだけでは何も始まりません。自分で情報を集め、スケジュールを管理し、目標に向かって進む必要があります。この「主体的な姿勢」は、大学での自由な学びにおいて、最強の武器になりました。


6. 通信制高校に向いている人/向いていない人

自身の経験を振り返り、彼は通信制高校(特にN高)に向いている人とそうでない人の特徴を次のように分析しています。

通信制高校に向いている人

  • やりたいことが明確な人: 音楽、プログラミング、イラストなど、学校の勉強以外に没頭したいものがある人。

  • 朝が苦手、または体調に不安がある人: 起立性調節障害などで全日制のリズムが合わない人。環境を変えることで、彼のように症状が緩和する可能性があります。

  • 自己管理を継続できる人: 誰かに指示されなくても、自分で計画を立てて課題を進められる人。

通信制高校に向いていない人

  • 強制されないと動けない人: 「レポートを出さなくても誰も怒ってくれない(ただ留年するだけ)」という環境に甘えてしまう人。

  • 受け身の姿勢で友達が欲しい人: 自分からSlackやスクーリングで話しかける勇気がないと、孤独を感じやすい可能性があります。


チェックリスト:後悔しない通信制高校選び

通信制高校を検討している方へ、「見学・質問のポイント」をまとめました。

  • スクーリングの頻度と場所: 年に何回、どこへ行く必要があるか?

  • 先生とのコミュニケーション手段: 返信の速さや、相談のしやすさはどうか?

  • 卒業後の進路実績: 自分の目指す分野(大学進学、就職)の実績があるか?

  • 体調への理解があるか: 起立性調節障害など、特定の症状へのサポート体制は?

  • 独自の教育プログラム: プログラミングや芸術など、自分の興味に合うものがあるか?

  • 学費の総額: 授業料以外にスクーリング代やパソコン代がいくらかかるか?

  • コミュニティの雰囲気: 同好会や部活動が活発か?


FAQ:通信制高校とN高に関するよくある質問

Q1. 起立性調節障害でも本当に卒業できますか?

A. 可能です。彼は午後から勉強を始めたり、夜にレポートを進めたりすることで、朝起きられないというハードルをクリアしました。むしろ、「学校に行かなければ」というプレッシャーがなくなることで、体調が落ち着くケースも多いです。

Q2. 友達はできますか? 孤独ではありませんか?

A. 自分次第ですが、友達は作れます。Slack上のコミュニティで事前に交流しておくと、スクーリングで対面したときに意気投合しやすいです。多種多様な背景を持つ人がいるので、全日制よりも気の合う仲間が見つかるかもしれません。

Q3. 大学進学に不利になることはありませんか?

A. 全くありません。彼のように芸術大学に進んだり、あるいはドワンゴなどのIT企業に就職する人も多くいます。自主性をアピールすることで総合型選抜(旧AO入試)などでも高く評価されることがあります。

Q4. 中学で不登校でしたが、N高の雰囲気になじめますか?

A. 大丈夫です。N高には中学に行けなかった人や、さまざまな事情を持つ人が幅広く在籍しています。むしろ「普通」という枠に縛られない多種多様な雰囲気が、心地よいと感じるはずです。

Q5. 先生からのサポートは手厚いですか?

A. 先生によりますが、自分からアクションを起こせば親身に相談に乗ってくれます。生徒数が多いため、受け身でいるのではなく「困ったときは自分からSlackで連絡する」という姿勢が重要です。


最後に:挑戦したい人へのメッセージ

彼は最後に、同じ悩みを抱える後輩たちへこうエールを送ります。

「もし今、朝起きられなかったり、学校の先生に理解されなかったりして苦しんでいても、通信制高校という選択肢を選べば道は開けます。環境を変えることで体調が落ち着くこともありますし、自分がやりたいことにフルコミットできる時間が増えます。やりたいことがある人、今の環境が辛い人は、自信を持って一歩踏み出してみてください。」

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