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通信制高校の学費を徹底解剖—公立と私立の差、支援金、そして見落としがちな「隠れ費用」

2026年2月1日

通信制高校の学費を徹底解剖—公立と私立の差、支援金、そして見落としがちな「隠れ費用」

通信制高校への進学や転入を考える際、最も気になるのが「学費」ではないでしょうか。全日制高校と比べて「安い」というイメージがある一方で、私立高校のサポート内容や登校頻度によっては、思いがけず費用が高くなるケースも少なくありません。 本記事では、通信制高校の学費の仕組みを公立・私立の違いから国からの支援制度、そして見落としがちな「隠れ費用」まで、徹底的に解説します。あなたの家庭の状況に合わせた、無理のない進路選択の参考にしてください。

1. 通信制高校の種類と学費

通信制高校の学費は、主に「授業料」と「施設設備費・諸経費」で構成されていますが、その金額は公立か私立か、そして提供されるサポート内容によって大きく異なります。

1. 公立通信制高校

公立の通信制高校は、学費を抑えられる点が最大の魅力です。年間約4万円〜8万円程度で卒業を目指すことが可能です。

「学費も安く、自分で学費を支払おうと考えていたので学生のアルバイト代(大体月に8万円)で年間学費がおよそ5万円以内の学校ということが決め手でした。」(桐生高校通信制・卒業生)

・注意点: 学費が安い分、サポートは必要最低限となるため、自己管理能力が非常に重要になります。

「基本的に自主学習が中心のため、自分で計画を立てられないと学習が遅れがちになるところがありました。」(湯梨浜学院高校通信制・卒業生)


2. 私立通信制高校

私立の学費は、提供されるサポート内容や登校頻度によって年間40万円〜100万円以上と非常に幅広くなります。週5日登校すると年間100万以上かかる学校もあります。費用がかかる分、普通科高校や公立通信制高校よりも心理的・学習面でのサポートは手厚いです。そのため、生徒の心理的負担の少なさや柔軟な学びに費用をかける選択をする保護者も多くいます。

「通信制高校にすることで、自分が学ぼうと思った時間に勉強をすることができ、それまでよりも無理なく勉強することができるようになったから。また、人間関係にも悩むことがなくなるだろう、と親から勧められたから。」(N高・在学生)

2. 登校頻度と学費

私立通信制高校の費用が公立と大きく異なるのは、登校頻度に応じた手厚い「サポート費用」が含まれるためです。

1. 低頻度・オンライン型の費用とメリット

登校日数が少ないコースは、費用を抑えられますが、自主的に学習することが求められます。例えば私立の通信制高校でも、ネットコースを選ぶことで費用は比較的安く抑えられます。

「学費も他の私立に比べて抑えめで、年間50万円くらいで済むのが家計的に助かりました。」(N高等学校・保護者)

オンライン型学習は自由度が高く自分のペースで学習を進められるため負担が少なく感じる方もいますが、自主性を求められるからこそ課題をこなすことが難しく感じる方もいます。

「自宅学習では、教科書準拠のレポート課題を自分のペースで無理なく進められた柔軟性があり、精神的負担が少ない点が非常に良かった」(鹿島学園・卒業生)

「自宅学習だと誘惑が多く集中を保つのが難しい」(おおぞら高等学院・保護者)

「誰からも注意されることがないため、怠けようと思えばどれだけでも怠けてしまえる」(中央高等学院・卒業生)

2. 週3日〜週5日型の費用と得られる安心感

登校頻度が高いコースは、費用は高くなりますが、手厚いサポートを受けられたり、先生の目が行き届きやすくなるため、安心感が高まります。

「週3日通学型を選べば仲間と顔を合わせつつも、自分のペースで進められることが安心でした。わからない点はすぐに先生に質問できる環境があり、学習サポートは手厚かったです。」(クラーク記念国際高校・卒業生)

「全日制スタイルの学校なのでスクーリング期間中もいつもと変わらずに登校します」(クラーク記念国際高校・保護者)

3.実際の通信制高校の学費比較

1. N高等学校

N高の学費は、主に完全オンラインの「ネットコース」と通学を伴うコースで大きく分かれます。

・ネットコース(完全オンライン): 年間学費目安は約36.3万円です。費用は比較的抑えられ、オンライン学習が中心となります。(株式会社キャリアエッセンス調べ)

・通学コース(週5日など): 登校頻度が高いほど費用が増加し、週5日コースの年間学費目安は約108.3万円となります。(株式会社キャリアエッセンス調べ)

2. クラーク記念国際高校

クラークでは、登校頻度や学習目的によって費用が変動します。

・単位修得コース: 年間学費目安は約23万円で、登校が少ない分、費用を抑えられます。

・スマートスタディⅢ(特別進学コースなど): 進学や専門分野に特化したサポートコースは費用が高くなり、年間約87万円が目安です。

3. 第一学院高等学校

第一学院高校の「標準コース」などのキャンパス通学コースは、手厚いサポート体制に費用がかかります。

・スタンダードコース(週5キャンパス通学): 年間学費目安は約82万円です。特別指導料などが加算され、サポート体制が充実している分、費用が高くなります。

4. 飛鳥未来高等学校

飛鳥未来高校は、登校頻度(3DAY/5DAYなど)に応じて費用が大きく変動します。

・5DAYスタイル: 665,000円+(選択コース費用)

・ネットコース:485,000円

5. 鹿島学園高等学校

鹿島学園は、サポート校の利用料によって費用が大きく異なります。

自宅学習制/週1日制: 年間学費目安は約26万円〜30万円です。登校なしのコースや週1日程度の登校で費用を抑えられます。

6. ルネサンス高校

ルネサンス高校は、スクーリング日数が少ない分、費用を抑えやすい学校です。

・通信コース:約40万

4. 知らないと損!学費を大幅に軽減する公的支援制度 

私立通信制高校の費用が高くても、経済的な理由で諦める必要はありません。国からの「高等学校等就学支援金制度」を利用すれば、授業料の負担を大幅に軽減できます。

就学支援金制度:支援金は授業料に充当されるため、私立高校の授業料が基準額以下であれば、授業料が実質無料になるケースが多くあります。

必ず、入学前に学校や自治体に相談し、ご家庭の年収でどの程度の支援が受けられるか確認しましょう。

5. 見落としがちな「隠れ費用」

学費を計算する際、最も注意すべきは「サポート校の費用」「活動費」です。

1. サポート校の学費は「別料金」

サポート校とは、通信制高校の生徒が学習指導や精神的なサポートを受けるために任意で通う施設です。サポート校は学校教育法に基づく高校ではないため、その指導料は高等学校等就学支援金の対象外です。そのため高校本体の学費と、サポート校の指導料を合算した総額で判断する必要があります。

「説明会で教室長から費用の説明は受けましたが、...費用の提示が曖昧な面に触れなかったのが今でも思い出します。卒業してしまったので、後の祭りですが、私のようなことにならないよう、今後通信を考えている方は、きちんと学費の詳細に納得して入学して通った方がいいと思います。」(鹿島学園サポート校・卒業生)


2. その他の諸経費(学習・活動費)

学習機材費: PCやタブレットなどの学習機材の購入費がかかります。

「パソコンやタブレットなど学習機材の購入」に5万円〜10万円以上かかったという口コミが多数あります。

・制服・体操服代: 登校頻度が高いコースでは、「制服・体操服などの購入費」に3万円〜10万円程度かかることがあります。

・特別活動費・検定料: 資格検定の受験料や学外活動の費用も別途必要です。

まとめ

通信制高校の学費は、あなたが「どのような高校生活を送りたいか」に比例します。

・公立で費用を抑える→自立した学習が可能で、費用を最低限にしたい場合は公立を選びましょう。

・私立で安心感を買う→メンタルサポートや規則正しい生活が必要な場合は、私立の通学コースを選びます。その際、高等学校等就学支援金制度を最大限に活用し、授業料の負担を減らしましょう。

・総額でチェック→サポート校を利用する場合は、高校本体とサポート校の費用を合算した総額、そして就学支援金の対象外となる部分を必ず確認し、無理のない金額か判断することが大切です。

この記事が、あなたの経済的な不安を解消し、自信を持って高校選びを進める一助となれば幸いです。


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