1. なぜスクーリング会場の場所が重要なの?
高校卒業資格を得るために、定められた日数分のスクーリング(対面授業)と単位認定試験を受ける必要があります。その際、必ず学校が指定する会場に登校しなければなりません。
この会場が自宅から通いにくい場所にあると、年に数回とはいえ大きな負担となります。
・心理的負担
人混みや満員電車、長時間の移動は、心身に不調を抱える人にとってかなりストレスになります。特にスクーリングの回数が少ない学校は、朝から夜まで長時間のスクーリングになることが多いです。そのため朝通学するときに通勤ラッシュに当たってしまうこともあるでしょう。また、初対面の人と一緒に集団で授業を受けることも、緊張感がありストレスになるかもしれません。
・経済的負担
会場が遠方だと、交通費が高額になるだけでなく、前泊・宿泊費が必要になり、総学費が想定外に膨らむ原因となります。
2. スクーリング会場の2パターン
通信制高校のスクーリング会場は、主に以下の2つのパターンに分けられます。学校を選ぶ際は、自分がどのパターンに当てはまるかを確認しましょう。
① キャンパス登校型
・特徴
最寄りのキャンパスに行って、そのままスクーリングやテストが受けられます。場所によっては、最寄りのスクーリング会場が遠方にあり、宿泊が必要になる場合があります。また、授業の内容(体育など特別な会場が必要な授業)やテストの際には普段通っているキャンパスではなく、別のスクーリング会場に行かなければならない場合もあります。
・メリット
宿泊型に比べて移動の負担が軽いです。また、宿泊型スクーリングは朝から夜までの詰め込み型なのに対して、キャンパス登校型は1日数コマなど、比較的ゆったりした時間割になります。
「スクーリング会場は駅から徒歩3分ほどの近さにあり、下で先生が挨拶しているので分かりやすく到着することができた。」(N高等学校・卒業生)
「自分は毎日登校していて授業も受けていた…スクーリングで遠くに泊まることはなかったのは良かった。」(クラーク記念国際高校・卒業生)
・デメリット
宿泊型がない登校型だけだと、スクーリングの日数が増加する場合があります。
「スクーリング会場がいつも通っているサポート校とは別のところなので、場所が遠くなることが多かった。」(中央高等学院・卒業生)
「良かったことは、明るい先生が多く、常に楽しい授業を受けることができたことです。悪かったことは、仲のいいグループが固まってスクーリングに来ることが多いため、いじめのような嫌がらせが多いなと感じたことです。」(鹿島山北高等学校 ・卒業生)
「スクーリングの開催場所が内容によっていろんな場所なので集合時間や場所によっては行くのが困難な場合もあります。あと参加費用がかかるので、金額によっては躊躇してしまいます。頻度も高いので本人もすべて参加できなかったりしています。」(あずさ第一高校・保護者)
② 宿泊型
・特徴
年に1~2回、数日間の宿泊が必須になります。学校によって特別に配慮したプログラムや、生徒が楽しめるような課外活動ができるプログラムなど様々です。例えばルネサンス高校では男子のみ、女子のみや親子でのスクーリングを開催しています。
・メリット
日常の通学と完全に切り離せるため、気持ちの切り替えができます。また、普段会えない他のキャンパスの生徒と交流できる機会になります。学校によっては、地域の観光やアクティビティを宿泊型スクーリングに組み込み、普段できない体験をすることができます。
「島が好きだったからスクリーニングで一年に一度屋久島に行けるのが魅力的だった。」(おおぞら高校・卒業生)
「沖縄にある本校に3日間通うという修学旅行のようなものがあり、海での課外活動やちんすこうを作る家庭科の授業など、沖縄ならではの活動ができた。普段通りの授業も海が見える校舎で受ける新鮮さや、県外からの参加者がほとんどのため、馴染めない不安もなく友人を作ったり、通常スクーリングではない学びを得ることができた。」(N高校・卒業生)
「スクーリングではそば打ち体験やアニメ講座、科学未来館の見学など普段触れないような体験をさせてもらえました。受験勉強の息抜きになりました。」(鹿島学園高校・卒業生)
・デメリット
宿泊費や交通費が高額になります。また知らない人がたくさんいる中で集団で宿泊や授業、生活を送ることになるため団体行動が苦手な人には心理的な負担が大きい、という点に注意が必要です。また、宿泊型スクーリングで沖縄や屋久島だと天候の悪化でスケジュールが変更になったり、中止になったりする場合があります。
「また、一人部屋じゃないと無理と泣く生徒もいたが、5.6人纏まっての部屋だった事。これに関してはしょうがないかな...とも思う。」(第一学院高校・卒業生)
「沖縄本校のスクーリングは北朝鮮のミサイルや台風の関係で沖縄観光などの課外活動が中止になってしまった。スクーリング期間はキャンパスから出られず、ずっと座学をすることになった。」(N高・保護者)
「スクーリングは基本的に宿泊になるため、体調やスケジュールによって負担を感じることがありました。限られた日程で多くの内容を詰め込む感じだったので、授業のスピードが速く感じることも度々ありました。」(中央高等学院・卒業生)
3. スムーズに卒業するための質問リスト
学校選びで後悔しないために、以下の点を集団説明会や口コミで事前に確認しましょう。
・必須のスクーリング日数は何日か?
年に最低何日登校しなければならないか(例:年に5日、月1回など)
・宿泊は必須か?
宿泊が必要な場合、その際の交通費・宿泊費の目安はいくらか。
・テスト会場の場所はどこか?
スクーリング会場とテスト会場が異なる場合もあるため、両方の通いやすさを確認しましょう。
・体調不良時の代替案は?
「スクーリングの日に体調不良で休むと、振替が少し面倒だった」という声もあるため、急な欠席の際の対応を確認しておくと安心です。
スクーリング会場の場所は、あなたの高校生活のストレス度を大きく左右します。パンフレットを見るだけでなく、必ずキャンパスや会場の場所を地図で確認し、無理なく通える学校を選びましょう。

