良い点
「浮いている」という概念が存在しない空間に救われました。周囲の生徒も髪色や服装で自らを定義しており、視覚的な刺激が常に溢れる環境は、創作意欲の源泉となりました。専門コースでは、マテリアルの扱い方や色彩の構成など、感性の解像度を高めるための基礎を丁寧に享受できました。教科書の中の「正解」を競うのではなく、自分の内側にある「美意識」を肯定してもらえたことが、何よりの収穫です。
改善してほしい点
創作に没頭する一方で、一般教科のレポート課題という「現実」との温度差に苦しむ局面があります。デザインの思索を深めたい時に、記号的な暗記学習をこなさなければならない時間は、時に美学的な不協和音としてストレスになり得ます。また、あくまで「基礎」を学ぶ場であるため、早期にプロレベルの技術習得を熱望する人にとっては、カリキュラムの速度が緩慢で、物足りなさを感じてしまう可能性が高いです。
