通信制高校を検討するとき、気になるのは学費や卒業しやすさだけではありません。実際には、学習の進め方、通学負担、進路支援、人間関係など、入学後に「思っていたのと違った」と感じやすいポイントがいくつもあります。
この記事では、当サイトに寄せられたアンケート回答を主な根拠として、通信制高校デメリットを6つに整理しました。制度の一般論だけでなく、学校ごとの違いが出やすい点もあわせて確認できるようにしています。結論からいえば、通信制高校の不安は「制度そのもの」よりも、「自分に合う学校を選べるか」「入学後に続けやすい環境があるか」で大きく変わります。
通信制高校デメリットの前提|制度上の特徴と全日制との違い
通信制高校の大きな特徴は、毎日同じ時間割で通うのではなく、レポート提出・スクーリング・試験を組み合わせて単位を取ることです。高校卒業資格そのものは全日制と同じでも、日々の学習管理のしかたはかなり異なります。
この違いが、そのまま通信制高校デメリットとして見えやすくなります。たとえば、決まった時間に登校する生活が負担だった人にとっては、自由度の高さが助けになることがあります。一方で、予定を自分で組み立てるのが苦手だと、提出遅れや学習の後回しが起こりやすくなります。
当サイトアンケートでも、学校によって負担の出方が異なることがはっきり表れていました。おおぞら高等学院の回答では、「自由度が高く自分のペースで学べる反面、自己管理が苦手な人には学習が進みにくいと感じることがあるかもしれません。また、一般的な全日制高校のような行事や部活動は少なめなので、にぎやかな学校生活を求める人には物足りなく感じる可能性があります。」(おおぞら高等学院・当サイトアンケート)とあり、自由さがそのまま難しさにもなることが分かります。
一方で、NHK学園高等学校には、「担任の先生が真摯に寄り添って対応してくれた。全体的に自由度が高く、自分のように周りの目を気にしてしまう性格でも、マイペースに行動できるところが自分にとっての負担が軽減できて生活しやすかった。」(NHK学園高等学校・当サイトアンケート)という声がありました。つまり、同じ「自由度」でも、支援体制が合えばメリットになり、合わなければデメリットになりやすいということです。
通信制高校デメリットで多い6つの悩み|当サイトアンケートの口コミから整理
ここからは、当サイトアンケートで目立った通信制高校デメリットを6つに分けて見ていきます。学校名を明記した口コミを中心に、偏りが出ないよう複数校の声を交えて整理します。
1. 自己管理ができないと学習が止まりやすい
通信制高校デメリットとして、最も多く語られやすいのが自己管理の難しさです。毎日の登校が前提ではないため、レポート提出や学習時間の確保を自分で回す必要があります。
おおぞら高等学院の回答にあった「自己管理が苦手な人には学習が進みにくい」(おおぞら高等学院・当サイトアンケート)という指摘は、まさにこの点を表しています。
クラーク記念国際高等学校の回答でも、「世帯年収にもよるが、通信制高校にしては学費が高いと感じた。やりたいことや興味のあることを学ぶための環境は整っているが、基本的にはある程度強い意思や目標がないと、垂れてしまう生徒も多いのではないかと思う。」(クラーク記念国際高等学校・当サイトアンケート)とあり、学習環境が整っていても、続けるには本人の意思が求められることがうかがえます。
反対に、自己管理を支える仕組みがある学校では負担感が下がります。NHK学園高等学校の口コミのように、先生の伴走があるかどうかは見逃せません。
2. 友人関係や学校生活に物足りなさを感じることがある
全日制のような毎日の接点が少ないため、人間関係づくりに時間がかかることもあります。N高等学校の回答では、「通学頻度が少ないため、友人関係を作りづらいと感じる人もいるかもしれません。私自身はオンラインでのコミュニケーションで満足していましたが、学校行事や部活動などを楽しみたい人には物足りないかもしれません。」(N高等学校・当サイトアンケート)という声がありました。
長野県長野西高等学校でも、「物理的に不可能ですが、校舎までの登り坂がかなり傾斜がありキツイと言っています。特に降雪時には危険です。人によるとは思いますが、友人をたくさん作ったり、学園祭などの行事を楽しみたい人には向いていないと思います。」(長野県長野西高等学校・当サイトアンケート)とあり、学校生活への期待が強い人ほどギャップを感じやすいことが分かります。
通信制高校デメリットとしての「友達ができにくい」は、通学日数だけでなく、行事の量やキャンパスの雰囲気にも左右されます。
3. 進路支援に差がある
通信制高校は、進学・就職支援の手厚さにかなり差があります。こころ未来高等学校の回答では、「就職活動の時期や具体的な進路の選択肢について、学校側からの説明や提案がほとんどなかった点は改善してほしいと感じました。特に、卒業後の進路に関しては、個別の相談やアドバイスが十分に行われず、手のかかる生徒への対応や『とにかく卒業させること』を優先している印象を受けました。」(こころ未来高等学校・当サイトアンケート)と、かなり具体的な不満が寄せられていました。
一方で、ヒューマンキャンパス高等学校には、「高校課程の学習だけではなく、本人が学びたい専門の授業も受ける事ができるのでこの先の進路についてイメージを掴みやすいと思います。また、既に自身が進路を決めているなら、早くから専門性のある授業を受ける事ができ、進学や就職に繋げやすいと思います。」(ヒューマンキャンパス高等学校・当サイトアンケート)という前向きな声もあります。
つまり、進路支援は通信制全体で一括りにできません。大学進学を重視するのか、専門分野を深めたいのか、就職サポートを求めるのかで、見るべき学校は変わります。
4. 学費は学校・コースによって差が大きい
通信制高校デメリットとして見落とされやすいのが、学費の総額です。授業料だけを見ると比較しやすく見えますが、実際にはコース費、施設費、教材費、スクーリング関連費が上乗せされることがあります。
クラーク記念国際高等学校の「通信制高校にしては学費が高いと感じた」(クラーク記念国際高等学校・当サイトアンケート)という声は、その代表例です。
一方で、東京都立砂川高等学校には、「学費が公立なのでかなり抑えられていて、家計的に本当に助かりました。スクーリングは土曜中心で回数も多すぎず、仕事や家庭と両立しやすいのが魅力。」(東京都立砂川高等学校・当サイトアンケート)という口コミがありました。公立か私立かで負担感が変わりやすいことも、通信制高校デメリットを考えるうえで重要です。
5. スクーリングや通学条件が想像以上に負担になることがある
「通信制だからあまり通わない」と思っていても、実際にはスクーリング日数や会場までの移動が負担になるケースがあります。長野県長野西高等学校の回答にあった「校舎までの登り坂がかなり傾斜がありキツイ」(長野県長野西高等学校・当サイトアンケート)という声は、通学条件まで含めて確認すべきことを示しています。
東京都立砂川高等学校のように、「土曜中心で回数も多すぎず、仕事や家庭と両立しやすい」(東京都立砂川高等学校・当サイトアンケート)と感じる人もいるため、単に「通学あり・なし」ではなく、曜日・頻度・場所まで見ないと判断を誤りやすいです。
6. 学校ごとの差が大きく、一般論だけでは選びにくい
通信制高校デメリットのやや難しい点は、制度の問題というより、学校差・キャンパス差が大きいことです。第一学院高等学校の回答では、「キャンパスによって通っている生徒の雰囲気が異なるため、入学前に実際に校舎を見学して、自分に合うかどうかを確認することが非常に重要だと思います。」(第一学院高等学校・当サイトアンケート)と明確に指摘されています。
当サイトの関連記事でも、通信制高校人生終わりは本当?口コミから分かる後悔しない5つの判断基準では、「同じ通信制でも、先生の対応、進学支援、校風、スクーリングの負担はかなり違います。制度だけを見て判断するとズレやすく、口コミではむしろ学校ごとの違いがはっきり出ていました。」と整理しています。
通信制高校デメリットは裏返すとメリットにもなる
ここまでデメリットを見てきましたが、同じ特徴が人によってはメリットになることもあります。大切なのは、苦手を避けることより、自分に合う条件を具体的に見つけることです。
たとえば、N高等学校には、「映像授業(N予備校)の質が非常に高く、自分のペースで何度も見返せるため、全日制の授業よりも効率的に学習が進められました。また、プログラミングやクリエイティブな講座など、普通の高校では学べない専門的なスキルに触れる機会が多いのも魅力です。」(N高等学校・当サイトアンケート)という声がありました。通学頻度の少なさは孤立感につながることもありますが、自分のペースで学べる強みとして働くこともあります。
ヒューマンキャンパス高等学校の「進路についてイメージを掴みやすい」(ヒューマンキャンパス高等学校・当サイトアンケート)という口コミも、専門分野がはっきりしている人には大きな利点です。
また、おおぞら高等学院で指摘されていた「行事や部活動は少なめ」(おおぞら高等学院・当サイトアンケート)という点も、集団行事が苦手な人には過ごしやすさにつながる場合があります。NHK学園高等学校の「周りの目を気にしてしまう性格でも、マイペースに行動できる」(NHK学園高等学校・当サイトアンケート)という声は、その典型です。
通信制高校デメリットを正確に見るには、「自分にとって困る特徴か、それとも助かる特徴か」を分けて考える必要があります。
通信制高校デメリットで後悔しないためのチェックポイント
入学前の確認不足は、後悔の大きな原因です。ここでは、見学や説明会で必ずチェックしたい項目を絞って紹介します。
学費は「年間」ではなく「卒業までの総額」で見る
授業料だけではなく、コース追加費、教材費、施設費、スクーリング費、行事費を含めて確認します。クラーク記念国際高等学校のように学費負担を重く感じたケースもあれば、東京都立砂川高等学校のように家計面で助かったというケースもあります。学校種別だけで判断せず、総額比較が必要です。
進路支援は「あるか」ではなく「どこまでやるか」を聞く
こころ未来高等学校の口コミのように、進路支援の説明不足は入学後の不満につながりやすいです。個別面談の回数、受験指導の内容、就職支援の担当者、推薦の有無まで聞いておくと差が見えます。
通学負担は距離だけでなく曜日・時間帯も見る
長野県長野西高等学校の通学負担や、東京都立砂川高等学校の土曜中心の通いやすさのように、通学条件は生活全体に影響します。朝が苦手なのか、平日が難しいのか、保護者送迎が必要なのかまで想定して確認したいところです。
キャンパス差は必ず現地で確認する
第一学院高等学校の口コミどおり、同じ学校名でもキャンパスごとの雰囲気は違います。説明会資料だけでは分からないので、できれば見学時に教室の空気感、生徒の年齢層、スタッフの関わり方を見ておくのがおすすめです。
入学後のフォロー体制を具体的に確認する
「困ったら相談できます」では不十分です。未提出時の連絡は誰がするか、欠席時の振替制度はあるか、オンライン提出で不具合が起きたときの窓口はどこか、という実務まで確認しましょう。
通信制高校デメリットが不安な人向け|失敗しにくい比較と準備の進め方
不安があるまま一校に決めるより、比較の軸を決めて3校ほど見比べたほうが失敗しにくくなります。通信制高校デメリットを減らすには、入学前の判断と入学直後の準備が重要です。
1. 3校比較で「合わない理由」を先に探す
比較表には、最低でも次の5項目を入れてください。
- 通学頻度とスクーリング日数
- 卒業までの総額
- 進路支援の中身
- レポート未提出時のフォロー
- キャンパスの雰囲気
「良さ」だけでなく、「自分には合わないかもしれない点」を先に見たほうが後悔を防ぎやすいです。
2. 見学ではパンフレットにない情報を見る
当サイトの体験談記事【飛鳥未来高校 口コミ体験談】20校の比較で見つけた「制服のない自由」。LGBTQ+への理解と個別サポートが繋いだ卒業への道でも、「コースによって雰囲気が全然違います。週5の子たちはすごく明るくて平成ギャルっぽい雰囲気。一方で、通学頻度が少ない人は私のように不登校経験のあったりして、落ち着いた子が多い印象でした」と語られていました。学校全体ではなく、通うコースの雰囲気まで見ることが大切です。
3. 入学後3か月の生活を先に設計しておく
自己管理が不安なら、入学後に頑張るのではなく、最初から仕組みを決めておくほうが現実的です。週の学習時間、提出日、相談先、欠席時の連絡方法を決めておけば、通信制高校デメリットとしてよくある「気づいたら遅れていた」を防ぎやすくなります。
同じ体験談記事では、「レポート内容が消えてしまうこともあるので、スクリーンショットや仮保存をしておくのがコツです」といった実務的な工夫も紹介されていました。小さな準備ですが、続けやすさに直結します。
通信制高校デメリットに関するFAQ
通信制高校は卒業しにくいですか?
学校というより、自己管理と支援体制の相性で差が出ます。提出管理の仕組みがある学校は続けやすい傾向です。
通信制高校から大学進学は不利ですか?
一律に不利ではありません。ただし、進学指導の差が大きいので、受験サポートの内容確認は必須です。
友達はできにくいですか?
通学頻度や行事の多さで変わります。毎日の接点が少ない学校では、関係づくりに時間がかかることがあります。
学費は安いですか?
公立は抑えやすい一方、私立や専門コースは総額が高くなることがあります。授業料以外の費用確認が重要です。
転入・編入でも失敗を防げますか?
防げます。単位引き継ぎ、通学条件、キャンパスの雰囲気を事前確認すればミスマッチを減らせます。
まとめ|通信制高校デメリットは「自由が合うか」で見極めたい
通信制高校デメリットとしてよく挙がるのは、自己管理の難しさ、人間関係の作りにくさ、進路支援の差、学費差、通学条件、そして学校ごとの差の大きさです。ただし、当サイトアンケートを見ると、それらは全員に同じように重く出るわけではありません。
たとえば、自由度の高さは、おおぞら高等学院のように「学習が進みにくい」と感じる原因にもなりますが、NHK学園高等学校のように「負担が軽減できた」と感じる理由にもなります。N高等学校のようにオンライン中心で満足した人もいれば、学校生活の物足りなさを感じる人もいます。つまり、通信制高校デメリットを減らす鍵は、制度の一般論を知ることより、自分に必要な支援・通い方・雰囲気を具体的に見極めることです。
入学前は、少なくとも3校比較し、学費総額、通学頻度、進路支援、未提出時のフォロー、キャンパスの空気感を確認してみてください。そのひと手間が、入学後のミスマッチをかなり減らしてくれます。

